引越し

通訳の仕事はあと3年でなくなる?!将来AIに奪われる職業が予想より深刻な状態だった話

2021年9月3日

機械学習やAIなどの言葉を、ニュースや書籍で目にする機会が増えてきました。

企業のAIチャットや自動運転、機械翻訳など、ここ数年で急に精度が上がったなと思うものはありませんか。

実はこれ、AIの精度向上が関係していることがほとんどなのです。

さて、先日このようなツイートをしました。

この記事の執筆時、私はメーカーで通訳として働いて3ヶ月ほどととります。

最近、AI翻訳の精度が非常に高いことに気が付きました。

IT業界の友人と話したところ、もうあと2、3年ほどでAI翻訳は完成するとのことでした。

これで英語が書けること、ゆくゆくは話せることすらも価値がなくなっていくと予想できるのですが、世の中の認識がどうも追いついていない気がします。

通訳はあと3年で必要なくなる

3年という数字を聞いてどのように感じるでしょうか。

おそらく、「そんなに早いわけがない」と考える方が大半でしょう。では、実際のAI翻訳の実力を見てみましょう。

前述のツイートを、「DeepL」という翻訳サイトにかけてみます。

I helped a friend who works in the IT industry do some research on AI translation, and we agreed that interpreting jobs will disappear in the next 10 years.

In fact, when I translate e-mails at work, I can just copy and paste the text into a translation site and get back a translation that is 70-90% complete correct. According to him, voice interpreting is said to be at the same level in some circles the industry.

'...70-90% complete' という表現が気に入らなかったので'...70-90% correct' に修正したのが一点。二点目は、「界隈」という表現がよくわからい英訳になっていたので「その業界の中では」と読み替えて訳を書きました。

いかがでしょうか。ほとんど修正は必要ありませんでしたね。

実は手動で修正を行わなくても意味は通じる上に自然な英語なので、まったく英語がわからない人でもほぼ完成されたコミュニケーションは可能です。

私が実際に仕事でテキストの英訳をするときも、DeepL翻訳にコピー&ペーストして、気に入らないところを修正します。

修正すべき個所は数えるほどで、一から自分で英訳を考える場合に比べて労力と時間が体感で10分の1で済みます。

私がこの翻訳サイトを知ったのはこの記事の執筆から数週間ほど前ですが、もうすでに手放せなくなりました。

さらに、音声認識さえきちんとできればこれと同じレベルで話し言葉の同時通訳も可能だというのです。

そうなると、当然このような考えが頭をよぎります。

「あれ、もしかして自分の仕事って必要ない?」

「通訳が必要なくなるなんてあり得ない」とは、もう言えない

こういう話をすると必ず、

「いや、通訳は向こう数十年、下手したら100年はなくならない」

と主張する人がいます。もしかしたら、この記事に対しても批判的な意見を上げる方がいるかもしれません。

なくならないと主張する理由として、自動翻訳は

  • 言語の流動性に対応できない
  • 複数の解釈を使い分けられない
  • 文脈を読み取れない

と主張する人がいます。本当にそうでしょうか。

こちらのツイートを見てください。

冒頭のツイートの続きです。

これは、先日私が仕事でメールを英訳した際に驚いたことです。

メールを書くときに、文末に「よろしくお願いします」って書く人がいますよね。

この一文は非常に日本人的で、英語に訳しても日本人ではない相手には何が言いたいのかわかりません。

私はいつもこの一文を削除していたのですが、先ほどご紹介した「DeepL翻訳」では

「Thank you very much.」

と訳していたのです。

さて、この一文に意味はあるのでしょうか。

機械翻訳は「文脈」と「複数解釈」を使い分けることができる

文章を書くことに慣れている方なら、これはあってもなくてもどちらでもいい、つまり意味がない一文だということにすぐに気が付くと思います。

では、次のような文章ではどうでしょう。

「資料の納期は明日となっていますので、ご協力よろしくお願いします。」

The materials are due tomorrow, so please cooperate with us.

少々難しい表現で返ってきましたが、ビジネスメールとして普通に使えるレベルは担保していますね。

さて、「ご協力よろしくお願いします」を見てください。

'please cooperate with us'

「ご協力お願いします」と返ってきていますね。よく、乗り物関係のアナウンスで

'...thank you for your cooperation'

なんて言ってたりします。

「言いにくいんだけど、やってください」

のニュアンスをきちんと反映していると思いませんか。

なんと、ここまでの2つの例文で、先に挙げた

  • 複数の解釈
  • 文脈

の2点をクリアしているのです。

言語の流動性については多少のタイムラグはあるでしょうが、実はAIが機械学習で勝手に学習することができます。

このような事実を踏まえても、通訳という仕事はなくならない、と言い切れるでしょうか。

世界の動きの早さを受け入れないと、取り残される

ここ10年でIT技術が驚異的なスピードで進歩しています。

この記事を執筆するにあたり自動翻訳についての意見をネットで検索したのですが、2016年ごろの自動翻訳の精度については否定的な意見が体感で9割以上でした。

私は、これは無理のないことだと思っています。なぜなら、本当にポンコツだったのですから。

それがたった5年で、実際のビジネスの現場でも問題なく使えるレベルの翻訳精度に成長してしまったのです。

IT界隈の方なら予想はつくかもしれませんが、専門外の私たちには党手予測は不可能です。

私たちが思っている以上のスピードで世界は前進しています。自分の仕事が奪われてしまうという事実を認めたくない気持ちはわかりますが、それを嘆いていては何も始まりません。

新しくITを学び、持ち前の英語力を生かして機械翻訳の発展に貢献したり、自分の専門分野の翻訳精度を上げる活動に参加するなど、やり方はたくさんあると思います。

もう一度、自分が目指している職業や勉強分野について考えるべき時が、今まさに来たのではないでしょうか。

受け入れて前に進もうとする気持ち、これが大切なのだと思います。

  • この記事を書いた人

きゃぶ

書くことと、人の成長を見ることが好きで、ブログを運営しています。 英語、IT、WEBメディア運営に興味がある雑食動物です。 機械メーカー技術者のキャリアを捨て、昔からの夢であるパイロットを目指してカナダに渡航し、コロナで失敗。現在の本業はメーカーの通訳です。 カナダ留学で価値観が180度変わってしまったため、人生を軌道修正中。

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